食中毒にご注意を
2014/08/28
こんにちは。
福岡市南区五十川の竹山ファミリークリニック 看護師 髙橋です。
ブログにご訪問頂きありがとうございます。
最近ジメジメした日が続きますね。。。
夏は細菌による食中毒が多発する時期なので注意が必要です。
予防方法の一つは食品を十分に加熱することです。
例えば、冷蔵庫に入れていた鶏肉を冷たい状態で空揚げにすると、中心部まで十分に加熱されていないことがありますので気をつけてください。
また、生肉の菌が調理器具や手を介して他の食品に付着する二次汚染による、食中毒にも注意が必要です。
調理器具は使用後に塩素系漂白剤に浸して消毒し、しっかり乾燥させましょう。
そして、食中毒の予防には食品の取り扱いに対する意識の向上が大切です。
【新鮮でも危険】
昨年度、発生した食中毒の半数は細菌のカンピロバクターによるものです。
●カンピローバクターとは
鶏や牛の腸内に生息し、食肉処理時に肉に付着します。
少ない菌量で発症するため、鮮度に関係なく食中毒の原因になり、冷凍しても完全に死ぬことはありません。
鶏肉を生や加熱不十分な状態で食べたことが主な原因と疑われています。
カンピロバクター食中毒は潜伏期間が1〜7日と長く、主な症状は下痢や発熱などです。
症状が治まった後、呼吸困難や神経麻痺などの重篤な症状になる厚労省認定の難病「ギラン・バレー症候群」を発症することもあります。
肉は新鮮なものでも生ではなく、中心部まで十分に加熱(75度で1分以上目安)して食べましょう。
【野外調理のポイント】
夏は、野外でバーベキューをする機会も増えます。
肉を扱う際は次のことに注意して下さい。
⇒①肉などの食材はクーラーボックス等で保冷する
⇒②肉やハンバーグは中の赤みがなくなるまでしっかり焼く
⇒③「焼きあがった肉を食べる箸」と「生肉を扱う箸やトングなど」は使い分ける
⇒④野菜も肉汁が付いているかもしれないのでしっかり焼く。
【手洗いのタイミング】
調理前はもちろん、肉や魚を触った後や別の作業に取り掛かる際には手を洗いましょう。
【正しい手洗い】
食中毒予防には正しい手洗いも欠かせません。
洗い残しのないようにしましょう。
アルコール消毒をする場合は、必ず乾いた状態で行ってください。
⇒①指輪、時計等を外す
⇒②流水で汚れを洗い流す
⇒③石鹸を十分に泡立てて、30秒以上洗浄する
⇒④10秒以上洗い流す
⇒⑤清潔なタオルで拭き、乾燥させる ※2度洗いが効果的です。
少しの心がけで、食中毒を予防することができますので、料理の際気をつけてみてくださいね。
当クリニックへは井尻六ツ角より車で約4分です。宮竹小学校前のセブンイレブンさんを目印にお越しください。