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あせも予防

2015/07/03

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みなさんこんにちは。福岡市南区五十川の竹山ファミリークリニックです。

朝夕はまだ涼しいですが、日中は気温が上がってきましたね。あせも(汗疹)のお子さんを診る機会が増えてきました。

あせも(汗疹)がひどくなると、そこからとびひになったりもするため予防と早めの治療が必要となりますので対策方法をまとめてみました。

あせも(汗疹)の原因は、汗管に汗が貯留することと汗そのものの刺激による炎症です。

特に子どもでは、面積あたりの汗腺の数が多いこと、皮脂・角質の発達が未熟で刺激を受けやすいことがあせもができやすい原因になっています。

予防法として  ①刺激から肌を守ること ②汗を取り除くこと が基本です。

①皮膚の保護にはワセリンがおすすめです。小さなお子さんは角質層が薄く皮膚のバリア機能が未熟なのでワセリンで保護しましょう。保護効果の他に湿潤作用で傷の治癒効果も期待できます。

ワセリンで汗を閉じ込めてしまってあせもが悪化する場合もあるので、掻きむしるところや皮膚が弱くて荒れやすいところに薄く塗り広げる程度がよいでしょう。

②汗を放置すると汗管がにたまるだけでなく、水分が蒸発すると皮膚への刺激が強くなります。汗をこまめにタオルで拭き取る、シャワーで流すことが大切です。汚れていなければ水洗いだけでOKです。小さなお子さんではガーゼや汗とりパッドを利用するのもよいでしょう。

また、市販されている「天花粉」・「ベビーパウダー」や「カラミンローション」といった汗を吸着する外用剤もなかなか効果的です。天花粉などのパウダーは毛穴をつまらせるのでイケナイという意見もありますが、量を控えめにしてつけ過ぎに注意すれば大丈夫でしょう。

「クーラーなどの温度調整で汗をかかないようにするのも一つの手段」とも言われますがほどほどにしておく必要がありそうです。その理由は・・・次回に続きます!

 

012_KARONIN 天花粉は「キカラスウリ」の根っこが原料です。キカラスウリの種子や果穀は漢方薬として用いられ消炎・排痰・通便の作用があります。

 

 

 

 

 

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