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みなさんこんにちは。福岡市南区五十川の竹山ファミリークリニックです。

前回からの「あせも予防」の続きです。

あせも（汗疹）は汗をかいたあとに皮膚にたまってしまうのが原因なのですが、「クーラーなどを使って全く汗をかかにようにする」というのは得策ではありません。

なぜなら「汗をかくこと」は皮膚にとって大変いい効用をもたらすからです！

発汗には体温調整機能があり、汗に含まれる免疫物質（IgA）による防御機能もあるため適度に発汗をすることが健康な皮膚を維持することに大切です。また、汗腺の数は２～３歳までに決まると言われており、将来暑さに強い体にするためにも乳幼児のうちにしっかり汗をかいて汗腺の数を増やしておく必要があります。

「積極的に汗をかくと皮疹が改善するアトピー患者が少なくない」という大阪大学皮膚科教室の報告があります。その中で、汗の効用にはバリア機能・体温調節機能・保湿機能があるということが紹介されています。

一日のうち一回ぐらいは汗をかく時間があるのが理想的です。「今日はあまり汗をかかなかった」という日などは、長めに入浴して汗をかくなどもいいでしょう。

注意点としては、汗をかいた後にしっかり汗を流しておくことです。

まとめますと、あせも（汗疹）の予防は　　①刺激から肌を守ること：ワセリンなどの利用　②汗を取り除くこと：ベビーパウダー・拭き取りなど、　です。

これから暑くなる季節、いい汗かいて元気に過ごしていきましょう！